韓国の文化や韓国語に興味をもって関わっていく中で、しんどくなった事ってありませんか。正直私は何度もある。なんで韓国語を勉強しているのかの分からなくなったり、「勉強してなんか意味あるんか…?」って思ったり。これはデリケートな内容も含む場合があるので、普段は自分から殆ど口に出す事のないテーマ。さらに言うと、同じように韓国に興味を持つ友達の中でも中々共感を得る事が少ないような気がして。でも、素朴な疑問として敢えて聞いてみたいテーマであったりもします。
昔、韓国人の友達と事あるごとにケンカしていた時期がありました。その多くは習慣や考え方の違い。例えば食事のマナーや、どちらが掃除や片付けをするかといったような(そして普段は殆どしない政治や歴史の話がきっかけになった事も)。こういった事は国民性云々という話とは別に、個人差も大きい事だとは思うけど、衝突ばかり続くと「近くて遠い国というのはこういう事なのかも…」と、思ったりした時もあります。
始めは、お互いの違いが楽しくて、言葉を教え合ったり、お互いの文化を楽しむだけで満足してたのに、もっと深く理解したい…という想いと共に、時にその違いがもどかしさと苛立ちに代わってしまい、相手を傷つけてしまったり。
私は、仕事で多少海外のお客様との関りもありましたが、韓国語が必要だった訳でもなく、使えれば役に立つときもある………。という感じ。そんな社会人生活の中で、日々時間を捻出しながら勉強し継続していくのは、正直楽ではなかった。だから余計に、単なる一学習者としては「韓国企業に勤める訳でもないのに、勉強して役に立つのか」とか「他の言語の勉強に時間使った方がよくないか」とも思いました。ワーホリを悩んだ時もそうだった。
また、現地での旅や生活を通した経験の中で、もちろん圧倒的に幸せな記憶が殆どだったけれど、自分の国籍が理由で嫌な思いをした事も何度かあります。韓国の物なら何でも好き!って訳でもないし、今の10代の子達のように「#韓国っぽ」みたいなノリはないです(笑)
それでも、なんだかんだ韓国語を続けてこれたのは、私と出会ってくれた韓国人の友達や先生、アーティストの言葉や考えを理解したかったから。仲良くなりたい。そして、新しい文化に触れて変わっていく自分が面白かったから。
嫌な事はどこにいても起こり得ます。深く関わる程に感じるもどかしさも、きっとあって当たり前。そこに触れてからが始まりなのかな…なんて思ったり。今でも時たまーに、モヤモヤする時もありますが、いつも行きつく答えは同じ。自分の言葉で相手と自分の気持ちをやりとりしたい、そしてもう少し…もう少し深く理解してみたい…と思うから。人より歩みが遅いので、韓国語の勉強もまだまだ自分の思うゴールまで道のりは遠いですが、泣いたり笑ったりしながら、これからも言葉の旅を続けていくつもりです。みなさんはどうですか。