自粛期間も長引く中、お家時間が増えたことをきっかけに韓国語を始めた&始めたいという方もいるのでは。
そこで、私が韓国語を始めた頃の手順や勉強法をちょっと振り返ってみました。「何から手をつけたらいいかわからん」といい方はご参考まで。あ、前置きですが私は語学を生業にしている訳でもなく、素人の一学習者です。何も凄い所はないです(笑)。普通の会社員が普通に韓国語を始めて、紆余曲折しながらやってきた内容ですが、凡人だからこその経験も何かのきっかけになればと思うのでシェアしたいと思います。
はじめに
私は、20代後半から韓国語の勉強を始め、かれこれトータルで8~9年程たちますが、最初の1年程はとにかくお金をかけたくなかったので、独学で始めました。まず手をつけたのはテレビのNHK語学番組・市販の教材・アプリ。入門程度の内容はそれで充分事足りました。ただ、文法や会話の訓練は、一人では限界を感じ、その後韓国語教室に通うようになりました。その頃には「お金かたくない」よりも「もっと勉強したい!」の方が強くなってたんで。とはいえ仕事の都合に合わせて不定期に行っていたので、進みは遅かったですが、間違った点を正してくれる人の存在は大きかった。特に文法についてはプロに教えて貰うのが1番だと未だに思います。日本人でも国語の教師でもない限り、文法を正しく説明したり、指摘できる人ってそうはいませんから。外国語もまた然り、と個人的には感じてます。 その後、全く勉強しない長期スランプを何度も繰り返しながらも、なんとか辞めずに教室通いと自主勉強をつづけ、一昨年韓国の高麗大学にある語学堂の正規過程に半年留学。現在は日本で社会人をしつつさらに勉強を続ける日々です。 で、ようやく本題。
とりあえずハングルを覚えてみた
多くの人が一番最初に手を付けるのが韓国語の文字=ハングル。私も一番最初ハングルから始めました。恐らく私を含め、多くの日本人が今迄一番触れてきたであろう外国の文字ってアルファベットだと思うんですが、英語以外の外国語に向き合うのが初めてだった私は、あの記号のようなハングルの仕組みが気になっていました。それに文字が分かるようになれば、単語も覚えられるし韓国旅行の際、看板やお店の名前が分かれば便利だと思ったから。全てはここからだと。
ハングルは母音と子音の組み合わせで出来ており、規則性がはっきりしているので、日本語の平仮名やカタカナを覚えるよりはるかに簡単です。仕組みさえ理解できれば「あ、そんなシンプルな仕組みだったの?」と思うかも。因みに一番最初に手にとった教材は、チョ・ヒチョル氏著書「1時間でハングルが読めるようになる本」でした。この本は本当に分かりやすく、タイトルの「1時間で読めるように…」というふれこみもあながち嘘じゃないな…と。この著者であるチョ・ヒチョル氏の参考書はどれもめちゃくちゃ分かり易くてホントおススメ。中~上級向けの別の参考書も留学中に使いまくってました。
ハングルもスラスラと長い文章を読めるようになるまでには、繰り返し練習が必要ですが、最初に手に取った本で本当に文字が読めるようになったことで楽しさを感じ、次へのモチベーションとなったのが何より良かった。
言うなれば、ラピュタの石板を読み解くムスカ。「読める…読めるぞ!」
単語・発音
ハングルが読めるようになったら、身近な単語をひたすら覚えました。私は漢字ドリルのように書き込めるタイプのテキストを買って、ひたすら書いて覚えました。書く事自体は別にテキストでなくてもいいので、その辺の裏紙とかでも良いんですが、升目の書き込み欄のある教材だと、文字のバランスを取りながら綺麗に書く練習にもなります。市販の漢字ノートとか使ってもいいかも。書く事で定着率が上がります。身近な物を言えるようになると、韓国料理屋さんで書かれている言葉が1つ1つ分かるようになり、「分かる、できる」と感じる事で覚えるのがどんどん楽しくなります。動詞は原形と実際の文章の中で使う形(活用方法)が違うので、必ず文法や例文と共に覚えていく必要がありますが、名詞はただひたすら覚えればいいのでどんどん覚えましょう。
韓国語の発音については日本語にはない音やルールもあるので、最初は必ずCDや音源データをダウンロード出来る教材を使って、必ず聞きながら真似るべし。繰り返し繰り返し、さらに繰り返しながら。
NHKテレビでハングル講座をフル活用
毎年、新年度が始まる3月・4月頃からスタートし1年を通して外国語を学ぶNHKのテレビ番組。私は一通りハングルを覚えた後、ちょうどタイミングもよかったので、「まずは韓国語がどんなもんか試してみよう」という感じで番組を見始めました。NHKの語学番組は、教材も本屋さんやネットで購入できますし、一冊500円程なのでとってもお手軽。1回30分の番組で、基礎的な内容をざっと掴めるので役に立ちました。それに、一人で出来るのも気楽で良いです。最初から教室に通う!というのも勿論ありありですが、「ちょっと試しに…」という方や、まずは自分のペースでやってみたいという方にはもってこい。毎年色んなK-POP歌手が番組のお伴として出演されるんですが、私が見てた時は2PMでした。ちょうどまた春から新しく番組がスタートすると思いますので、初めのとっかかりとして、トライして見るのもいいのでは。1年間続けるとそれだけでも自信になりますよ。
文法
NHKを見始めた辺りから、市販の教材を自分で買って文法もかじり出しました。NHKでもざっとはやるんですが、30分番組で深くは追及されないので、それを復習しつつ掘り下げる形でやっていました。概要として良く聞く話で、韓国語は日本語と語順がほぼ同じである事に加え、漢字を基にした単語(漢字語)も多く、日本人が学ぶ外国語としては一番習得し易いと言われています。「~は」「~を」等の助詞の使い方や、敬語も日本語と近い部分が多いので、その辺りも日本人としては感覚が掴みやすいと思います。文法は覚える毎に、自分の表現力が広がるのが醍醐味。ただ、どんな外国語もそうだと思いますが、会話にせよ書き取りにせよ、これは繰り返し実際に使わないと覚えないし慣れません。まずは新しく出会った文法を自分でも「試してみる」がポイントだと思います。そして一つ一つコツコツ覚えていくしかないです。 (因みに、留学中に感じた事ですが、現地の語学堂ではこの文法を学ぶ過程が非常に効率的だったと思います。外国人が躓き易い点や間違えやすい部分を踏まえつつ、例文を交えて一つ一つの表現がしっかり学べました。私は語学堂では中級クラスからのスタートでしたが、一番初級から始めた子達の授業内容を聞いても「私もその部分の授業聞きたい!」と思う個所がありました。はやり現地のしっかりした教育機関だけあるなと思ったもんです。留学中の話はまたいずれ。)
1つ、私の失敗談ですが。ごく基本的な文法をちょっっとだけ覚えた頃、意気込んで分厚い文法ドリルを買ってトライした事がありますが、一瞬で撃沈しモチベーションだださがりでした(笑)。特に初級の頃は、何か教材や問題集をやる時は軽めの物を1つ1つやる方が、やる気継続には効く気がします。
会話
私が韓国語を始めた当初、一番の目標は「話したい」でした。そして習得に一番時間がかかるのが会話だと思ってた。(今は作文が一番嫌い)
で、私がよく利用していたのは語学交換アプリ。有名どころで言うと「Hello talk」とか「ハイペンパル」(懐かしい…)というアプリです。普通に日本で生活してると、韓国人と話す機会なんてあんまりないですよね。なので、上達の為には自分から機会を作らんとあかん!と思い使い始めました。語学好きの人には有名なアプリですが、内容としては、様々な国の人とアプリ内で通話やメッセージでやりとりできたり、お互いの言語を添削しあったり出来る代物です。
この手のアプリは、出会い系のマッチングアプリの感覚で変な輩もいるのが常ですが、使い方次第なのでやってみて損はないと思います。基本的なサービスは無料だし。
そして韓国語に限らず、外国語での会話は何度も何度も失敗や恥ずかしい思いもすると思います。でも心底思うけど、それって本当に当たり前の事なので、恥ずかしくても恥ずかしくないです(わけわからん文章だけど)。ルー大柴を見習って「Together しようぜ」的なノリで日韓ごちゃ混ぜチャンポンで喋ったっていいじゃないですか。黙ってたら一生上達しませんから。それよりも、とにかく覚えた事をどんどん試してみる。それがカギです。
語学アプリのいいところは、何より本物の韓国人とコミュニケーションできること。色んな韓国人の人とコミュニケーション取ることで、もじもじした気持ちからも徐々に脱却できるし、覚えた事が本当に通じるか試せるので、練習の場としてガンガン使ってました。
他にも、聞き取りや作文など学ぶ要素は色々ありますが、私の当時のスタートダッシュはこんな感じ。今はYouTubeでも韓国語学習の良いコンテンツが山ほどあるので、これから韓国語をやってみたいという方は、その辺りを覗いてみるのもいいかもです。そして是非ムスカのように石板を読み解くが如く呟いて下さい。「読める…読めるぞ!」と。