今回は、私が留学していた高麗大学語学堂でのレベルチェック体験記録。現在(2021年1月時点)は入学時のレベルチェック含め、オンラインでの授業となっている高麗大の語学堂ですが、基本的な実施内容その物は以前と大きく変わっていないそうです。(詳しくは高麗大学韓国語センターのHPへ→고려대학교 한국어센터 (korea.ac.kr))
高麗大の語学堂では、新入生はオリエンテーション&レベルチェックの参加が必須。多くの語学堂がそうだと思いますが、本格的な授業が始まる数日前に行われます。以降は2019年時点の体験記なので悪しからず。
まず、新入生は決められた日時にオリエンテーションに参加しなければいけません。場所は高麗大のキャンパス内。韓国語センターの校長先生(響きが懐かしいな)の挨拶から始まり、語学堂生活の「いろは」が説明されました。話しの内容は都度、多言語(確か英語・中国語・日本語・ベトナム語…だったかな)で通訳されていましたので韓国語が全く分からない人でも問題ないように説明がされました。
オリエンが終わったら、場所を移して一人づつレベルチェック。単なるチェックと分かっていても、妙に緊張した覚えがあります。雰囲気がね、面接みたいだし。新入生は毎回かなりの人数いますので、各部屋に分かれて番号を振られた後順番を待ち、呼ばれたら一人つづ先生とお話しします。当時は大勢の学生をさばくため、一部屋に先生が何人もおり、それぞれ同時進行でチェックが進められていました。それがいくつもの部屋で行われるわけです。
会話の内容はフランクな雰囲気であいさつから話が始まり、何処から来たのか、日本で韓国語を勉強した事があるか等聞かれた覚えがありますが、特に覚えているのは「留学を決めた時ご両親はなんと言った?」という質問。これは質問そのものの意味というより、伝聞の文法を理解しているか否かのチェックだったようで、第三者が話した事を伝える際に使う文法を使った質問でした。また作文等、文章を書く際に使われるハンダ体(文語体)は分かる?と聞かれました。私はそれまで日本で韓国語教室には通っていましたが、会話中心だった事もありハンダ体の知識があまりなく「よく分かりません」というと「OK分かったわ~」という事で、5分~10分弱程度でレベルチェックは終了。結果発表は数日後、クラス分け一覧として語学堂の掲示板やHPで発表されます。因みにこのクラス分け結構出るのが遅いんですよね~…。待ち遠しかった。
語学堂では、韓国語を総合的に学びます。授業の中では、会話表現でも日常会話とニュース等公的な場で使われる表現の違いを学んだり、作文や発表、級によってはパワーポイントを使ったプレゼンテーション等もあり、それぞれに異なる言い回しや文法が使われる為、多彩な表現を学ぶ事になります。私自身授業の進みと共に身をもって体験する事になりましたが、会話に自信があるからと言って(私はそれもイマイチだったけど)、授業が簡単かというとそうでもないわけです。何故なら、会話以外の授業も沢山あるから。
時々、振り分けられた級によっては「私ならもっと上の級でもいけるはずなのに…」という子を見かけましたが、大抵中盤からしんどくなってたみたいです。汗
プレゼンで使う韓国語表現なんて、恐らく必要に駆られない限り日本ではあまり習いません。でも、実際の生活の中では、例えばニュースの中で誰かが公の場で話すのを見聞きしたりする事は当然あります。使う立場でなくても聞く立場としてそういった表現に触れる事は、実際の生活の中で頻繁にある。そういった意味で、韓国語を大きく俯瞰しながら幅広い表現を体系的に学べるのが語学堂の素晴らしい所だと思います。
授業の中では、次々と新しい単語が登場しボリュームもなかなかなので、最初は少し易しいと感じる位の授業が私は丁度よかったです。
当然ながらレベルチェックはテストではなく、あくまでもその後の授業を有意義な物にする為の確認。私のように緊張する方もいるかも知れませんが、それも留学の楽しみと捉えて、自然体でいくのが一番だと思います。